クラス上限の見方
2,801頭の実績と突き合わせました。同じ価格帯でも、クラス上限が上位の馬は募集価格を賞金が超えた割合が2倍でした。点数の読み方も書いています。
成績データは2026.09.20時点(2020年以降・中央のみ)
この数値は何点で高いのか
クラス上限は、11項目のなかでいちばん誤解されやすい数値だと思っています。80点や90点の馬が、ほとんど出てこないからです。
掲載している4,438頭で見ると、中央値は30点、上位25%が37点、上位10%で45点です。70を超える馬は4頭しかいません。ほかの項目とは、点数の出方がまるで違います。
| 項目 | 中央値 | 上位25% | 上位10% |
|---|---|---|---|
| 芝適性 | 88 | 91 | 92 |
| 丈夫さ | 74 | 81 | 87 |
| 早熟 | 54 | 64 | 74 |
| クラス上限 | 30 | 37 | 45 |
芝適性の88は真ん中あたりですが、クラス上限の38は上位25%に入ります。点数そのものではなく、ほかの馬と比べてどこにいるかで見る数値です。
点数ごとに、どこまで行ったか
中央で3走以上した2,801頭について、実際に出走した最高クラスを調べました。
| クラス上限 | 頭数 | オープン以上に出走 | 重賞に出走 | 1勝以上 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜9 | 24 | 4% | 4% | 4% |
| 10〜19 | 287 | 9% | 6% | 16% |
| 20〜29 | 843 | 15% | 11% | 23% |
| 30〜39 | 1,009 | 25% | 19% | 36% |
| 40〜49 | 496 | 34% | 26% | 46% |
| 50〜59 | 113 | 42% | 36% | 59% |
| 60以上 | 29 | 66% | 62% | 79% |
点数が10上がるごとに、割合も上がっています。30点台の1,009頭では4頭に1頭がオープン以上に出走し、40点台の496頭では3頭に1頭でした。
募集価格と比べる
高い馬が上のクラスへ行くのは、ある意味で当たり前です。そこで同じ価格帯のなかで、クラス上限の上位半分と下位半分に分けて比べました。対象は2022年産までで、1走以上している2,588頭です。未出走の馬は返金があるため除いています。
| 募集価格 | 頭数 | 回収率(上位/下位) | 募集価格を賞金が超えた馬(上位/下位) |
|---|---|---|---|
| 〜999万 | 63 | 147.4% / 44.8% | 34.5% / 8.8% |
| 1,000〜1,999万 | 515 | 100.4% / 67.5% | 31.7% / 20.3% |
| 2,000〜2,999万 | 764 | 140.3% / 60.3% | 33.1% / 17.9% |
| 3,000〜3,999万 | 490 | 119.0% / 66.0% | 33.3% / 18.2% |
| 4,000〜4,999万 | 265 | 172.1% / 64.0% | 30.2% / 16.2% |
| 5,000万以上 | 491 | 79.5% / 47.8% | 26.1% / 11.4% |
| 合計 | 2,588 | 114.6% / 57.5% | 31.4% / 16.7% |
6つの価格帯すべてで、点数が上の馬のほうが上回りました。回収率は大きく稼いだ1頭で動くので、外れ値に左右されにくい「募集価格を賞金が超えた馬の割合」も並べています。こちらも31.4%と16.7%で、ほぼ2倍の差がありました。
価格をそろえても差が残るので、この数値は価格とは別のものを見ていることになります。
ただし、点数の出方は価格帯によって違います。中央値は1,000万円台で29点、5,000万円以上では39点です。高い馬ほど点数も高く出ます。逆に言えば、1,000万円台で40点を超える馬は515頭中42頭しかいません。
それでも外れます
クラス上限が60以上だった29頭のうち、34%はオープンに届いていません。逆に20点台の843頭からも、15%が届いています。
この数値で分かるのは、そうなった馬がどれくらいいたかだけです。1頭の結果を決めるものではありません。
この数字の限界
到達クラスは「出走した」最高クラスです。勝っていなくても、そのクラスに出た時点で数えています。
中央の成績だけを見ています。地方へ移った馬の成績は入っていません。対象2,801頭のうち943頭は、地方でも走っています。回収率に使った賞金も中央の分だけなので、実際より低めに出ます。
対象は2020年以降のレースです。それ以前の成績は入っていません。募集価格は募集総額です。成績との突き合わせは馬名で行っているため、同名の馬は分けていません。