適性の数値は、実際のところ当たっているのか
当サイトが出している適性と血統構造が、実績とどれだけ結びついているかを検証しました。数値の限界も含めて書いています。
成績データは2026.07.20〜2026.08.12に取得
適性が高い帯ほど、回収率は上がっている
当サイトは募集馬に「適性」と「血統構造」の2つの数値を出しています。
この数値が実際の成績とどう結びついているのか、2018〜2022年産の実績で確かめました。
適性(一口馬主型)の帯別 回収率
| 帯 | 全体 | 牡(セン馬を含む) | 牝 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭数 | 回収率 | 頭数 | 回収率 | 頭数 | 回収率 | |
| C(〜59) | 371頭 | 58.8% | 180頭 | 75.5% | 191頭 | 39.3% |
| B(60〜69) | 1,020頭 | 74.0% | 507頭 | 80.6% | 513頭 | 65.4% |
| A(70〜74) | 1,031頭 | 87.2% | 515頭 | 94.4% | 516頭 | 77.3% |
| S(75以上) | 178頭 | 140.4% | 80頭 | 145.4% | 98頭 | 134.9% |
適性C(〜59)の帯が58.8%、S(75以上)の帯が140.4%。2.4倍の開きがあります。
帯が上がるにつれて回収率も上がっており、途中で逆転している箇所もありません。
血統構造は、実績と結びついていない
同じことを血統構造で見ると、結果が変わります。
血統構造の帯別 回収率
| 帯 | 全体 | 牡(セン馬を含む) | 牝 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭数 | 回収率 | 頭数 | 回収率 | 頭数 | 回収率 | |
| D(〜69) | 244頭 | 96.9% | 125頭 | 132.9% | 119頭 | 47.1% |
| C(70〜74) | 490頭 | 80.7% | 248頭 | 78.8% | 242頭 | 83.0% |
| B(75〜79) | 798頭 | 81.0% | 398頭 | 85.2% | 400頭 | 75.4% |
| A(80〜84) | 774頭 | 81.3% | 359頭 | 93.7% | 415頭 | 66.8% |
| S(85以上) | 294頭 | 91.8% | 152頭 | 95.2% | 142頭 | 86.7% |
帯を上げても回収率がほとんど動きません。順位相関で見ても、その差がはっきり出ます。
| 指標 | 対象 | 獲得賞金との相関 | 回収率との相関 |
|---|---|---|---|
| 適性(一口馬主型) | 2,600頭 | +0.126 | +0.078 |
| 血統構造 | 2,600頭 | +0.016 | -0.017 |
相関は1に近いほど強く、0なら無関係です。適性はわずかにプラス、血統構造はほぼ0です。
血統構造が無意味というわけではありません。あれは配合としての完成度を示す指標で、走るかどうかを予測するために作られたものではありません。ただ、「走るかどうか」を見る目的では機能していないというのが、この集計の結果です。
結局、何を見て選べばいいのか
迷ったら、適性の数値が高い馬を選んでください。それがこの集計から言えるいちばん実用的なことです。
適性C(〜59)の帯が58.8%、S(75以上)の帯が140.4%。2.4倍の差です。多少の誤差を差し引いても、選ぶ基準として使える大きさがあります。
血統構造のほうは、高い馬を優先する理由が見つかりませんでした。
配合としての完成度を示す指標なので、血統の面白さを見るときの材料と考えるのがよさそうです。
走るかどうかを決める材料としては、適性のほうを見てください。
数値をいつ出したか、いつ更新するか
この評価は、データを集める前に設計を決めています。
集計の結果を見てから点数を調整したことはありません。設計が先で、結果を見るのは後です。
一方で、種牡馬の産駒成績は時間とともに増えていきます。
新しい世代が走れば数字は動きます。だからページにはいつ時点のデータかを必ず書いています。上に出ている取得日がそれです。
掲載済みの馬の数値は、そのまま据え置きます。
読んだ方が見た数字が、あとから黙って変わることはありません。
まとめの数値を新しい成績で更新するときは、更新した旨をはっきり書いてから行います。
データが古いままでは正しい分析ができないので、定期的な更新は必要だと考えています。
2018〜2022年産のうち、1走以上していて募集価格が判明している馬が対象です。未出走馬は返金がある場合があるため除いています。
獲得賞金は中央のもののみです。回収率は賞金のみで算出しており、維持費・保険料などの費用は含みません。
相関はスピアマンの順位相関です。獲得賞金は一部の馬に大きく偏るため、値そのものではなく順位で比較しています。