適性評価と血統構造の実績比較

S〜Cの適性帯ごとに、血統構造S〜Dの成績を検証

成績データは2026.09.17〜2026.09.18に取得

勝ち上がり率は地方の勝利を含みます(獲得賞金は中央のみ)。

この比較で分かること

まず適性S・A・B・Cの実績を比較し、さらに各適性帯の中を血統構造S〜Dに分けます。

これにより「適性評価の違い」と「同じ適性帯における血統構造の違い」を分けて確認できます。

対象は2018〜2022年産の出走済み馬です。

このデータから読み取れること

適性プロファイル別に見ると、S帯(75+)の183頭が回収率137.7%、C帯(〜59)の229頭が67.8%でした。

対象2,613頭の全体平均は84.3%です。

適性プロファイルが高い帯ほど回収率も高い、という並びになっています。

ところが血統構造グレードと掛け合わせると、順序が入れ替わる帯があります。

S帯(75+)では血統構造Aが162%(84頭)で、血統構造Sの86%(31頭)を上回りました。

B帯(60-69)では血統構造Dが87%(120頭)で、血統構造Sの53%(84頭)を上回りました。

血統構造は高いほど良い、とは限らない結果です。

この差は馬の能力そのものより、募集価格の影響が大きいと考えています。

回収率は「獲得賞金 ÷ 募集価格」で計算するため、高値で募集された馬ほど不利になります。

価格に左右されない勝ち上がり率で見ると、S帯(75+)が84.7%、C帯(〜59)が71.6%で、回収率ほどの開きはありません。

なお回収率は募集価格だけを見た数字で、維持費や保険料などの諸費用は含みません。回収率100%=収支がプラスマイナスゼロ、ではない点にご注意ください。また各セルの頭数は数十頭規模まで小さくなるものがあり、傾向として読めても1頭ごとの結果を示すものではありません。

適性帯別の実績

適性帯対象ROI平均獲得金中央値獲得金勝ち上がり率5,000万円以上
S帯(75+)183頭137.7%5,577万円1,648万円84.7%26.2%
A帯(70-74)1104頭85.1%3,150万円840万円72.7%15.8%
B帯(60-69)1097頭73.8%2,099万円468万円70.1%10.2%
C帯(〜59)229頭67.8%1,779万円388万円71.6%9.6%

勝ち上がり率は地方の勝利を含みます(獲得賞金は中央のみ)。

S帯(75+)

同じ適性帯の中で、血統構造S〜Dの実績を比較

構造 SROI 86.4%31頭
平均獲得金
3,139万円
勝ち上がり率
83.9%
構造 AROI 162.5%84頭
平均獲得金
6,929万円
勝ち上がり率
84.5%
構造 BROI 146.2%45頭
平均獲得金
5,564万円
勝ち上がり率
84.4%
構造 CROI 99.1%20頭
平均獲得金
4,071万円
勝ち上がり率
90.0%
構造 DROI 56.0%3頭
平均獲得金
3,172万円
勝ち上がり率
66.7%

A帯(70-74)

同じ適性帯の中で、血統構造S〜Dの実績を比較

構造 SROI 112.0%174頭
平均獲得金
3,971万円
勝ち上がり率
73.0%
構造 AROI 74.0%410頭
平均獲得金
2,749万円
勝ち上がり率
69.3%
構造 BROI 80.0%345頭
平均獲得金
2,968万円
勝ち上がり率
75.1%
構造 CROI 91.5%140頭
平均獲得金
3,613万円
勝ち上がり率
77.1%
構造 DROI 114.6%35頭
平均獲得金
3,723万円
勝ち上がり率
71.4%

B帯(60-69)

同じ適性帯の中で、血統構造S〜Dの実績を比較

構造 SROI 52.7%84頭
平均獲得金
1,622万円
勝ち上がり率
70.2%
構造 AROI 63.1%254頭
平均獲得金
1,787万円
勝ち上がり率
65.0%
構造 BROI 78.2%362頭
平均獲得金
2,457万円
勝ち上がり率
68.0%
構造 CROI 80.1%277頭
平均獲得金
2,149万円
勝ち上がり率
75.5%
構造 DROI 87.0%120頭
平均獲得金
1,897万円
勝ち上がり率
75.0%

C帯(〜59)

同じ適性帯の中で、血統構造S〜Dの実績を比較

構造 SROI 47.0%5頭
平均獲得金
1,540万円
勝ち上がり率
40.0%
構造 AROI 50.5%29頭
平均獲得金
1,416万円
勝ち上がり率
69.0%
構造 BROI 53.4%52頭
平均獲得金
1,603万円
勝ち上がり率
73.1%
構造 CROI 46.6%56頭
平均獲得金
1,286万円
勝ち上がり率
71.4%
構造 DROI 105.4%87頭
平均獲得金
2,336万円
勝ち上がり率
73.6%

B帯で見つかった注目傾向

B帯は対象数が最も多く、構造B/Cの価格効率がS/Aを上回りました。

この注目傾向を、構造Dも含めて詳しく確認します。

血統構造S/A

血統構造評価が高いグループ

対象
338頭
ROI
60.4%
平均価格
2909万円
平均獲得金
1,746万円
中央値獲得金
420万円
勝ち上がり率
66.3%
5,000万円以上
9.2%
血統構造B/C

中間的な血統構造評価のグループ

対象
639頭
ROI
78.9%
平均価格
2982万円
平均獲得金
2,324万円
中央値獲得金
520万円
勝ち上がり率
71.2%
5,000万円以上
11.0%
血統構造D

血統構造評価が低いグループ

対象
120頭
ROI
87.0%
平均価格
2201万円
平均獲得金
1,897万円
中央値獲得金
450万円
勝ち上がり率
75.0%
5,000万円以上
9.2%

現在のデータから読めること

B/CはS/Aより、ROIが+18.5ポイント、平均獲得金が+578万円、勝ち上がり率が+4.9ポイントでした。

クラブ別では7/8クラブでB/CのROIが上回っています。

一方で、DもROI 87.0%・勝ち上がり率 75.0%です。このため「B/Cが能力的に最も優れている」とは断定できず、募集価格やクラブ構成の影響を含む価格効率の傾向として読むのが適切です。

B帯のクラブ別比較

クラブ構造S/A構造B/C構造DROI差
社台サラブレッドクラブ46.3%50頭・勝上70.0%81.9%102頭・勝上70.6%39.7%14頭・勝上57.1%B/Cが+35.6ポイント
サンデーサラブレッドクラブ70.0%48頭・勝上68.8%93.2%85頭・勝上72.9%164.1%12頭・勝上75.0%B/Cが+23.2ポイント
G1サラブレッドクラブ49.8%45頭・勝上55.6%86.7%73頭・勝上72.6%48.6%13頭・勝上69.2%B/Cが+36.8ポイント
キャロットクラブ75.1%50頭・勝上78.0%83.7%115頭・勝上77.4%82.4%11頭・勝上90.9%B/Cが+8.6ポイント
シルク・ホースクラブ49.8%67頭・勝上65.7%58.2%103頭・勝上67.0%89.5%16頭・勝上81.2%B/Cが+8.4ポイント
東京サラブレッドクラブ61.0%37頭・勝上45.9%65.6%50頭・勝上48.0%138.9%7頭・勝上57.1%B/Cが+4.6ポイント
ノルマンディーオーナーズクラブ29.5%23頭・勝上82.6%90.3%80頭・勝上81.2%77.9%43頭・勝上76.7%B/Cが+60.8ポイント
ロードサラブレッドオーナーズ108.5%18頭・勝上66.7%64.9%31頭・勝上67.7%51.7%4頭・勝上100.0%S/Aが+43.6ポイント
※ ROIは一部の高額獲得馬に影響されます。平均獲得金、中央値、勝ち上がり率、対象頭数を併せて確認してください。2021・2022年産は競走生活の途中であり、今後数値が変わる可能性があります。